診療科
診療予約(初診も可)/平日:9:00~16:00
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診療科
当院では,2018年より最新の80列マルチスライスCTを導入し,外来でのCT検査で冠動脈を撮影することが可能となりました.入院にて行う心臓カテーテル検査に比べ精度は落ちますが,スクリーニングとしての使用であれば十分に評価可能な画像が得られます.外来で,短時間に,低コストで,非侵襲的に検査が可能です.
狭心症の疑いがあるが,冠動脈造影は恐くて受けたくないと言われる患者さん,虚血性心疾患の危険因子を多数もち,そのコントロールが不良な患者さんには,非常に有用な検査と考えております
ただし,心房細動や房室ブロック等の不整脈のある方,高齢者で15秒程度の息止めが困難な方,安静臥床が困難な方,検査時に造影剤を使用するために腎機能障害(Cr 1.5mg/dl以上)を有する方等は検査の適応にはなりません.また,被爆量も通常のCTに比べて多くなるため,若年者の方(40歳以下)の施行にはリスクを考えて行う必要があります.
少人数ではありますが,検査適応外の患者さんがおられるため,検査予約は当院循環器内科を受診していただき行っています.受診時にCT検査の予約と,適応があれば検査当日に内服するβブロッカーを処方させていただきます.検査は毎週金曜日の午後に予約制で行っております.検査に伴う保険点数は約3000点で,3割負担の方で自己負担は約10,000円程度になります.
有病変の際には心臓カテーテル検査の適応となりますので,検査結果の説明は当科外来にて行っております.
2021年12月
厚生中央病院 循環器内科
循環器専門医 笹目 敦子