厚生中央コラム

【脳神経内科】前頭側頭型認知症とは

「物忘れ」よりも先に「性格の変化」から始まる認知症があります

どんな病気?

前頭側頭型認知症は、脳の前頭葉と側頭葉という部分が徐々に縮んでいく病気です。
認知症全体の5-10%程度で、稀な病気です。
50~60歳代までに発症することが多く、アルツハイマー病とは違い、初期には強い物忘れが目立たないことが特徴です。

よくみられる症状

  • 穏やかな性格から、急に怒りだすようになった
  • 社会的なルールを守れなくなる(例えば、万引きをする など)
  • 同じ時間に同じ行動を繰り返すようになった(時刻表のような決まった行動)
  • 特定の食べ物にこだわり、そればかり食べるようになる
  • 無気力で何もしなくなる
  • 言葉が出にくくなる

※家族からは「性格が変わった」「わがままになった」と感じられることが多い病気です。

なぜ起こるの?

脳の神経細胞に異常なたんぱく質がたまり、神経が徐々に障害されていくことが原因です。
日本人では遺伝は稀です。

どうやって診断するの?

ご家族、ご本人に問診を行います。神経診察、神経心理検査、画像検査(頭部MRI、脳血流シンチグラフィー等)を総合して診断します。

治療はあるの?

現時点では病気を完全に治す治療法はありませんが、

  • 行動症状を和らげる治療(薬剤)
  • 生活環境の工夫
  • 家族への支援によって、生活の質を保つことが可能です。 

早めの受診が大切

前頭側頭型認知症は、うつ病やストレスと間違われることもあります。
「以前と性格が変わった」「行動が以前と明らかに違う」と感じたら、「脳神経内科」「物忘れ外来」に相談することをおすすめします。
周囲の理解と支えが、何より大切です。気になる症状があれば、早めに医療機関へご相談ください。
この病気は「本人の性格の問題」ではありません。脳の病気です。



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