厚生中央病院は、目黒区内で唯一、高気圧酸素治療ができる施設であります。
また、国産の純酸素加圧式 第1種治療装置を使用しております。
気圧の高い環境下で酸素を吸入することによって、病気や怪我の改善を図る治療です。
気圧を高めた治療装置内では、通常大気圧の約10~15倍もの酸素を体内に取り込む事が可能です。これにより低酸素症状が改善され、各種治療効果が期待できます。
本治療が有効な疾患は多数あり、当院では適応のある患者様に対して積極的に実施しています。
耳痛・違和感・鼓膜損傷
気圧の変化により『耳抜き』動作が必要になります。『耳抜き』がうまくできずに気圧を上げ続けると、最悪の場合、鼓膜損傷となる可能性があります。
副作用は主に耳痛になります。治療が始まり、圧力を上げると耳に閉塞感や痛みを伴うことがありますので、耳抜きやあくびをするように大きく口を開けてもらいます。耳抜き動作を繰り返しても痛みが良くならない時や、身体に異常を感じた時は、スタッフがついていますので我慢せずに気軽にお申し付け下さい。
通常の5倍の酸素を使用し治療を行うため、装置内は発火の可能性のあるもの、装置を傷つける可能性のあるものは持ち込めません!
マッチ、ライター、たばこなどの引火性のもの。
白金カイロ、使い捨てカイロなどの熱を発生するもの。
PC、携帯電話、スマートフォン、補聴器、ラジオ、音楽プレーヤー、万歩計などの電子・電気製品。
腕時計、ボールペン、万年筆、体温計などの密閉されたもの。
メガネ、コンタクトレンズ、入れ歯、ネックレス、ピアス、指輪、ヘアピンなど。
雑誌、本などの可燃物。
お化粧、マニュキュア、ハンドクリーム、ヘアワックスなど油脂製品を使用している場合、引火する危険性があります。
綿100%素材の専用治療着に着替えていただきます。治療着の下に着るアンダーウェア(下着類)も綿100%のものを着用して来てください。
担当技士が安全管理のため、各種チェック(所持品、衣類、ボディーチェック)を行います。続いて症状の確認、治療の説明、耳抜きに関する説明をします。
治療時間は約1時間30分となります。途中でトイレに行くことができませんので治療前にトイレをすませておいてください。
治療装置内へ入り、治療を始めます。開始してしばらくすると耳が詰まる感じがしてきます。そうなったときは、鼻をつまんだまま、唾液(つば)を飲み込んだり、口を閉じて、鼻をつまんで鼻をかんでみてください。これらの方法で耳から空気が抜ける感じがして、耳のつまりが取れます。詰まるたびに、これらの方法を繰り返し行ってください。
繰り返しても痛みが良くならない時や身体に異常を感じた時は担当技士がついていますので我慢せずにお気軽にお声掛けください。治療中は備え付けのテレビをご覧になってお過ごしください。
治療時間終了後、体調に異常がないことを確認して、治療終了となります。
治療装置の日常点検
高気圧酸素治療装置は毎日点検(始業・終業)を行い、安全性を確保しております。
治療日時(※完全予約制)
月曜日~金曜日 ①9:00~11:00、②11:00~13:00耳鼻咽喉科 医長
永井 賀子
診療科